企画展「米山より子展 水の遠景 Scenery evoked by water」
豊かな川と湖が育んできた水を巡る遠い景色
縄文時代、大きな湾だった河内平野は、弥生時代から古墳時代には大きな湖となり、仁徳期の治水事業を経て、5世紀以降に陸地化しました。川が多く水が豊かな半面、水害が頻発し、1704年には大和川の付け替えが行われました。特にこの地域では、江戸時代から水を動力にしてものづくりを発達させてきたことからも、人々は水と寄り添い、向き合ってきたといえるでしょう。
造形作家・米山より子は、奈良県吉野の伝統的⼿漉き和紙との出会いを機に、⽔を媒体に紙、⽶などを素材として作品制作、発表を続けてきました。本展では、「水と米」「水と和紙」「水と鉱物」をテーマに、豊かな水を巡るこの地域の記憶を立ち上げ、水と人々との関係性を浮かび上がらせます。
【会期】2023年12月21日(木)~2024年1月8日(月・祝)
【時間】10:00-17:00(入場は閉館時間の30分前まで)
【休館日】2023年12月25日(月)、29日~2024年1月3日(水)
【会場】東大阪市民美術センター 第1・2展示室、1階常設スペース
【主催】東大阪市民美術センター(指定管理者 東大阪花園活性化マネジメント共同体 HOS株式会社)
【協力】福西和紙本舗
【観覧料】無料
【問い合わせ】東大阪市民美術センター 電話072-964-1313
【公式HP】https://hos-higashiosaka-art.com/
※この事業は、「東大阪市第3次文化政策ビジョン:②文化施設の公共的役割の徹底(東大阪市文化振興条例第8 条)」に基づき実施しています。
米山より子│Yoneyama Yoriko(造形作家)
1958年埼玉県生まれ。1983年東京芸術大学大学院美術研究科彫金修了。大学・大学院では伝統的金工技術を学ぶ。卒業後「境界」をテーマに金属、流木、写真等を素材として制作。2003年に伝統的手漉き和紙に出会い、金工技術を応用し、水を使って和紙の制作工程を遡る新しいマチエールを開発。水、紙、米などを素材として日本古来の美術技法を考察して制作を続ける。おもな個展に「こめのゆめ2010七ツ寺共同スタジオ」(2010年、あいちトリエンナーレ共催事業)、「ほどくかたち つむぐけしき」(2011年、名古屋市美術館)、「日伊地震復興支援コンサート」会場展示(2011年、国立アルフレド・ガゼッラ音楽院/イタリア)、グループ展に「Cloth & Memory{2}」(2013年、Salts Mill /イギリス)、「つむぐけしき よむこころ 米山和子・祖父江加代子」(2014年、古川美術館為三郎記念館/愛知)、「ポジション2016」(2016年、名古屋市美術館)、Nagoya & Saint-Etienne Exhibition「Cross-Textiles」(2017年、サンテティエンヌ・デザインビエンナーレOFF/フランス)、その他個展、グループ展多数。
関連イベント
①アーティストトーク
12月23日(土)14:00~15:00
◇参加無料/申込不要
②学芸員によるギャラリートーク
1月6日(土)14:00~15:00
◇参加無料/申込不要
③和紙を使ったワークショップ
参加者が和紙を文字や形に切り抜いて、1階常設スペースのガラス面に水糊で貼っていきます。
12月21日(木)~1月8日(月・祝)
◇参加無料/申込不要/随時参加
主催/協力
【主催】東大阪市民美術センター(指定管理者 東大阪花園活性化マネジメント共同体 HOS株式会社)
【協力】福西和紙本舗